まずは、興味深い新聞記事をご覧ください。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110616/hrs11061601350002-n1.htm
どこの桃かは、読めばわかりますが、この際伏せておきます。
記事を読んでいてわからない項目がいくつかあります。
桃の糖度、甘さ、美味しさ、栽培の歴史など。
記事の中に明確に書いていないんで、なんともいえません。いまのところは。
同じ日に、地方大手の新聞各社が同時取材をされたようです。
この記事のタイトルは「出荷ピーク」。「最盛期で忙しいです」って事ですよね。
さて、ここで疑問が・・。
この桃は甘いのでしょうか?
「甘い香りが漂うハウス」とは書いてますが、桃自体の甘さには言及していません。
「色づきや形は最高」とは書いてありますが、実際に食べた感想はありません。
ナゼ読者が欲している情報が新聞記事にないのでしょうか?
その理由を、想像します。
もし、取材しているときに、桃の出来具合に自信があるなら、その場で糖度計を持ってきて測定し、取材陣に見せるのではないでしょうか?少なくとも私だったらそうします。
記事の枠が、足りなかったのでしょうか?そうではありません。実際の紙面では、Oさんのももを収穫している写真が記事の隣に大きく掲載されています。また、ネット記事では、文章の文字数制限はないはずですね。
新聞記事に書いていない裏側を読み取ってみましょう。
この桃、広島のスーパーに行きますと、結構なお値段で販売されています。ご近所のスーパーUでは小さな桃2個入り550円。毎年1度は買ってますが、事実として美味しかったためしがありません。(中には甘くて非常に美味しい桃があるのかもしれませんが・・。)
新聞に掲載の備後地区O市やその周辺の市町村は、戦後間もなくは蜜柑の出荷で忙しかったのです。しかし、蜜柑離れが徐々に進み、作物転換を余儀なくされた。キウイ、桃などの栽培に方向転換したのです。桃の栽培の歴史は、40年。本格的な出荷はせいぜい20年。私の青果市場勤務時にも、入荷はありましたが、甘さ、品質は今に至るまで変わりません。早生のハウス栽培の桃は、熊本県、佐賀県から。これからは、岡山県や和歌山県の桃が大量に広島に入荷してきます。競争力がない商品は、セリの値段も安くなります。ただ、広島の市場で受けてあげないと、大阪や岡山では値段自体がつかないで返品になるしょう。産地を長い目で育ててあげましょうということです。安い桃は、小売店の売り場に並びます。安売りの目玉として、また、高く売れれば荒利益が太いので、大きく宣伝してたくさん売れば大もうけということになります。たくさん陳列しているものは、小売店の利幅が大きいものが多い。コンビニのPETボトル入りの水やお茶などがそう。コカコー○なんていうのもその類でしょう。
歴史的に見れば、桃の栽培は岡山は明治から。和歌山県は江戸時代からです。それぞれに、100年超の歴史があります。その土地それぞれに、栽培に適した天気や気候、土壌、肥料のやり方、栽培のノウハウなどがあるはずです。それらの長年の蓄積と、栽培に携わる農家の人たちの不断の努力で美味しい桃が生まれてくるのです。愛情こめて栽培されていらっしゃるのでしょうが、数十年の歴史では、美味しい桃は期待できません。JAO市の桃を長い目で見守りつつ、かれこれ20年が・・。期待した味になかなかならないので、こんなBLOGを書いてしまいました。
同じことが、たぶん今日オンエアーの教育テレビ「紅茶学」第3回の国内産紅茶についてもいえるのではと思います。
丸子、嬉野、出雲など、国内産紅茶飲んで、いまだかつて美味しい紅茶には出会ったことがありません。お土産品の域を出ていませんね。探し方が悪いのでしょうか・・。
「緑茶の消費が、徐々に低迷して、代わりに紅茶を」なんてのも耳にしました。放送では視聴者の夢を壊すような内容は放送されないでしょうけどね。まだ、オンエアー前なので、今晩の放送に注目してみましょう。
最近のコメント