お散歩しましょう
5月の大型連休も過ぎ、新型コロナ感染人数が、過去最大を更新している2021年5月9日の日本。死に至らないまでも、突然味覚障害になってしまい、後遺症も長引くという話を聞けば、他人事とは思えません。この1年、死は私たちに身近な存在となり、明日は我が身と心して日々お店の消毒を実施しています。が、実は私個人的にはこのような死が身近な存在であるという感覚は、もう13年くらい常に毎日持ち続けていて、改めて驚くようなことではありません。喘息発作で呼吸が3回も停止しました。呼吸が復活しなければ10分程度でこの世とはお別れです。薬はないし、なるようにしかなりません。呼吸が復活するたびに地球は美しい惑星だなと思います。動画を撮影するたびに、「自然の恩恵」をご視聴していただいている皆様にどのようにお伝えできるものか考えたりしています。昨日は、「美味しい牛乳の選び方」と題して木次乳業のパスチャライズ牛乳を美味しくいただきました(今晩YouTubeにUPします)。いつもツイッターでご紹介しています#HOJOTea さんのパッケージに"A GIFT FROM THE MOUNTAIN"と書いてあるのを見るたびに「関係する地球の全ての皆様ありがとうございます!」って思います。写真の小さな花は、1階の入り口のもみじの木の根元の看板のコンセントの差込口に咲く花です。私以外の人はまず見ることはないのですが「毎年咲いてて頑張ってるね」と今回初めてスマホで撮影しました。
失って初めて見えたり感じたりすることはあるのですが、失う前に地球からの素晴らしい贈り物に気づくほうが絶対にいいに決まっています。一昨日、広島中央図書館でお借りした『ハーバードの人生を変える授業』という本の中に、皆様にご紹介するのにぴったりの文章を発見しました。
「ただ歩く」
ポジティブ心理学のの創始者のひとりである故フィル・ストーンは、私にとって教師以上の存在でした。1999年にフィルは私を第1回ポジティブ心理学サミットに連れていってくれました。学会2日目は、9月のありふれた1日でした。空はいくぶん曇りがちで、風はさわやかでした。午前中の講義の後、フィルは「歩きにいこう」と私を誘いました。「どこへ?」と私は尋ねました。「ただ歩くのさ」と彼は答えました。
これは私がそれまで学んだ中で最も重要な教えのひとつでした。
外へ歩きに出かけましょう。ただゆっくりと時間を過ごすという以外には何も目的をもたずに。そして、この世界の豊かさを味わい尽くしましょう。街の鼓動、村の静けさ、海の広大さや森の生命力を感じ取る時間をとりましょう。
ただ歩くことを習慣にしてください。
ヘレン・ケラーは、次のようなことを書いています。ある日、森の中を長い間歩いてきた友人に、ヘレンは森の中にどんなものがあったかと尋ねました。すると、友人は「別に何も」と答えたのです。そのときに感じたことです。
「1時間も森の中を散歩して、『別に何も』ないなんてことがどうしたら言えるのだろうと思いました。
目の見えない私にもたくさんのものを見つけることができます。
左右対称の繊細な葉、白樺のなめらかな木肌、荒々しくゴツゴツとした松の木の樹皮・・。目の見えない私から、目の見える皆さんにお願いがあります。
明日、突然目が見えなくなってしまうかのように思って、すべてのものを見てください。そして、明日、耳が聞こえなくなってしまうかのように思って、人々の歌声を、小鳥の声を、オーケストラの力強い響きを聞いてください。
明日、触覚がなくなってしまうかのように思って、あらゆるものに触ってみてください。
明日、嗅覚と味覚を失うかのように思って、花の香りをかぎ、食べ物を一口ずつ味わってください。
五感を最大限に使ってください。世界があなたに見せてくれているすべてのもの、喜び、美しさを讃えましょう」
(『ハーバードの人生を変える授業』タル・ベン・ハシャー著 成瀬まゆみ訳 大和書房 134から135ページより)
ステイホーム!あまり遠くへは行けませんが、身近な散歩できる場所にも発見はありそうです。5分でも「ただ歩く」お薦めします。
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