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2014年4月

2014年4月23日 (水)

アイリッシュブレックファスト紅茶

自店2月のBLOGに、ミルクティー向けティーバッグ紅茶のお話をUPしたところ、「アイルランド紅茶にミルクティー向けの商品があります。」とコメントをいただきました。ネットで探しますと、数社のメーカーさんの商品を発見したのですが、ケニヤなどのアフリカ産の紅茶が多めにティーバッグに袋詰めしてあるので、あまり買う気になれず、以前から気になっていましたサンモール地下のイズミで販売している紅茶を購入することにしました。3月末、消費税5%のうちに・・。
トワイニング社製アイリッシュブレックファスト紅茶。
Irishbreakfast 100グラム入り。お値段は、本体価格700円。
原産国「インド、ケニヤ」とあります。茶葉は、CTCでした。
ティーカップ1杯あたり3グラムで3分と記載されています。
飲んでみました。最近、トワイニングの赤いイングリッシュブレックファスト紅茶を店頭で見かけませんが、そちらをもう少し濃くしたような紅茶です。渋みも少なく飲みやすい、ミルクティーで美味しくなる紅茶です。そういえば、赤いティーバッグも、あまり見かけませんね。特に特徴のある紅茶ではありませんが、飽きの来ない日常茶飯の紅茶です。

茶葉の形状について、缶表面に記載がありませんでした。別にがっかりというわけではありません。CTCなら、その旨を表示すれば、探してる人もいるのではないかと思うのです。CTCのスーパー店頭売りは見かけませんし、100グラム700円でしたら価格的に十分な競争力があるように思います。少量のCTCを、さも大げさに高く売る小売店をたくさん見かけますので・・。

ティーバッグ紅茶を作るのでしたら、市販のお茶パックに1袋あたり2グラム(ティースプーンで軽く1杯)を詰めて使用すれば使えそうです。冒頭で紹介した輸入品のティーバッグは、約4グラム入りで大きなマグカップ用でした。日本の一般的なティーカップでは、2グラムで十分です。100グラムだと50袋作成できます。ミルクティー向けティーバッグ紅茶をお探しの皆様、CTC紅茶をお探しの皆様、販売店舗が少ないのが難点ですが、是非アイリッシュブレックファスト紅茶をお試しください。

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2014年4月 5日 (土)

95度とジャンピングと国内産紅茶・・・

先週、NHKテレビの朝の番組で磯淵氏による紅茶の特集がありました。テレビを見たお客様から、同じようなご質問が連続してありましたのでまとめてみました。

1.紅茶の適温は95度ですか?
仮に95度がいいとしても、一般家庭で温度をどうやって測ったらいいのでしょうかしら?困りますよね。主旨は、お湯の中の溶存空気が必要なので、沸騰手前で沸かしすぎないこと!って言う意味ではないでしょうか。私はいつも「紅茶の適温は100度です。」ってお答えしているのですが、長時間グラグラと沸騰させても100度に変わりはありませんので、テレビで「100度です!」と言ってしまうと、視聴者の皆様の誤解が生じます。湯中の酸欠を防ぐ意味で「100度手前でいいですよ。」という意味だと思います。

2.家で紅茶を淹れてもジャンピングしないんですけど・・
ジャンピングをしなくても、気にすることはありません。乾燥した茶葉が水分を含むと、予想外に大きく広がります。ティーポットの中のお湯が対流して茶葉を動かすと、お湯の中の溶存空気が茶葉にひっついて浮き輪の役目を果たし、茶葉が広がりやすくなります。茶葉の運動を妨げないように、ティーポットの中の空間を確保してください。テレビは映像を伝える手段です。ジャンピングは、番組制作者(ディレクター)の側から非常に都合がよく、短時間で一目瞭然!視聴者の納得を得やすい手段なのです。それよりも、ティーポットの予熱の方が数倍重要です。予熱は目に見えませんから、ジャンピングとは正反対。テレビという媒体と相性が悪いのです。

3.国内産紅茶の取り扱いは?
自店でのお取り扱いはありません。国内の緑茶販売が低迷しているので、代わりの商品として紅茶を製造しているにすぎません。「紅茶、ウーロン茶、緑茶は同じツバキ科(カメリアシネンシス・・ナントカカントカ・・)の仲間で・・」と、よくお客様同士でお話されていますが、それは紅茶教室での「知識」としてのお話。「農産物」の育成には、その土地の気候風土が大きく影響します。機械を輸入して紅茶を製造したところで、「製品」にはなりますが、未だ「商品」には及びません。日本での栽培茶葉が中国種であるのと、日本国内の人件費が高いのとで、緑茶生産者はダージリン様の高品質高単価の紅茶の製造を目指しているようです。今しばらく様子見ということで。

テレビ番組は、短時間でインパクトのある言葉や映像を好みます。視聴者も番組内の印象的な断片しか覚えないのです。私が「テレビ番組の中で、どなたがお話されていましたか?」とお尋ねしても、どなたも「わかりません。」という答え。殆んどのお客様は「NHK、95度、ジャンピング、国内産紅茶」しか覚えていませんでした。

ご参考までに・・愛知県の紅茶専門店リンアンさんが色々と実験されています。
予熱について・・http://liyn-an.jp/howtoaffuse/Temperature.html
ジャンピングについて・・http://liyn-an.com/tea_room/mag/club-bak/m0000024.htm

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