おすすめの本「手塚治虫 SF小説の玉手箱」
中央図書館で大きな活字の本を探していたら、漫画家手塚治虫の自筆原稿を収録したシリーズを発見しました。
「手塚治虫 SF小説の玉手箱」全5冊
樹立社 2011年5月初版
あらすじ、シナリオ、挿絵、小説などが収録されています。あまり読みやすい字体ではありませんが、「こんな感じで仕上げて提出するんだ」って、舞台裏がよくわかります。
例えば、第1巻「ハレー伝説」では、オリジナルビデオ「ハレー伝説」の自筆原稿によるあらすじ、ミュージカル「火の鳥」のシナリオ、NHKラジオドラマ「太陽の石」のシナリオ。
「太陽の石」は、広島県庄原市の葦嶽山(あしたけやま・日本ピラミッド)の伝説を用いた物語。帝釈峡など広島ゆかりの地名が出てきて、よく調査された上でのシナリオ作成だったことがうかがえます。私が登った当時は葦嶽山はあまり有名ではありませんでしたが、今はハイキングコースが完備されているようです。確かに山頂付近は巨石がゴロゴロ、ミステリアスです。シナリオはもちろんフィクションですが、こんな物語があってもおかしくないかも・・と感心しながらの拝読でした。
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