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2013年3月26日 (火)

隕石を探すには・・

先月、「ロシアの隕石の贋物が出回っているので注意。」とニュースがありました。
お値段は、数十から数百万円・・。そんなお金があれば、本物を自分で探せばいい。

場所はどこかというと、サハラ砂漠。南極大陸でもたくさん見つかるそうですが、雪に埋もれていますし、なかなか行けないので。「星の王子様」の著者サン・テグジュペリの本で、私の愛読書「人間の土地」に、サハラ砂漠に不時着したときの話が掲載されています。著者は、元郵便飛行のパイロット。フランスからアルゼンチンまでの、航空郵便の運搬業務に携わっていました。当時の飛行機はすぐに故障したそうで、地中海を横断しアフリカの西海岸セネガルまでの西サハラで、何度も不時着したそうです。

新潮文庫64ページに次のような記述があります。
「・・ぼくは300mの高さに積み重なった貝殻の厚さの上に立っていた。このおびただしい累積全体が断乎とした証拠となって、こんなところに石の存在するはずがないと否定しているように思われた。・・見るとそれは涙の形をした、金属のように重い、拳大の黒い一個の石だった。
林檎の木の下にひろげられた卓布の上には、林檎だけしか落ちてこない。星の下にひろげられた卓布の上には、星の粉だけしか落ちてこないわけだ。かつていかなる隕石も、ぼくが拾い上げたこの一つほど、明確にその素性を明かしているものはないはずだった。・・ぼくは、おおよそ1ヘクタールに1個の割合で隕石を拾い集めることができた。いつもその形は凝縮した熔岩のそれだった。黒ダイヤの硬さだった。ぼくはこうして、この星の雨量計の上に立って、千万年を一瞬に圧縮して、この悠々たる火の大雨を眺めたものだ。・・」

つまり、未だ人間の足跡の無いサハラ砂漠の台地では、隕石が落下したままの状態で拾えるということです。個別に落ちた隕石か、大きな隕石が空中分解したのかは定かではありませんが、この文章から隕石の落下密度が算出できます。サハラ砂漠の歴史は6000年程度なので、6000年当たり、1ヘクタールに1個の計算になります。この密度は、たぶん地球のあらゆる場所で同じ数値でしょう。ただ、海に落ちれば拾えないし、山に落ちても地球の土壌にまぎれて素性が明確になりません。夜に落ちても発見できませんし・・。明確に隕石を特定できるのは、唯一、家の屋根を突き破ったときくらいでしょう。3月に入って、日本でも手持ちの隕石の鑑定依頼が殺到しているそうです。
南極の場合は、落下後に雪が積もるので、隕石を採取した場所の雪の層の厚みから年代も算出できます。日本の南極隊員は、数多くの隕石を採取していて、世界の中でも隕石研究の最先端をいっているのだそうです。昨年の広島中央図書館の特別展示で、南極の特集があり、隕石も展示されていました。(普通の石に見えましたが・・。)

もしサハラ砂漠に行くのでしたら、飛行機2機で行くことをオススメします。一機で故障したら帰れませんので。

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