食べるグレープフルーツ「スタールビー」
今日は、クッキングスクールのフルーツの授業の中から、
グレープフルーツの品種について。
10時3時には、「グレープフルーツジュ-ス 400円」というメニューがあります。
ご注文があれば、まるまる1個をその場で搾ります。果肉もグラスに一緒に入れて。
春先に出回るフロリダ産のグレープフルーツは、気持ちよーく大量の果汁が搾れますので、まさしく「ジュース」って感じですが、時折、果汁が搾れないで、果肉ばかりが実から外れて困ることがあります。「これってジュースじゃないじゃん!」なんてお客様。
クッキングスクール35期の生徒さんから品種についてのご質問を受け、ちょっと図書館に行って調べました。すると、次のようなことがわかりました。新発見ではありませんが知らない人が殆んどでしょう。
白い品種「マーシュホワイト」
淡いピンク色の品種「ピンクマーシュ」
橙色や赤い品種「ルビーレッド」
この3品種が同じ系統で枝分かれしたもの。果汁が多くジュース向きです。
それとは別に、人為的突然変異で作り出された「スタールビー」という品種があります。こちらは赤い色で甘味が強く、果汁が少なく果肉離れが良い。つまりジュースに不向きで、「果肉を食べる」グレープフルーツ。生食以外では、料理用に。例えばサラダに入れる。サラダ用でしたら、果汁が少ないほうが出来上がりが水っぽくならずいいでしょう。
いつもお店で使っていて、気にも留めませんでしたが、このジュースが搾りにくく、果肉がゴロゴロとしている品種が、実は「スタールビー」だったのです。納得です。
肝心の見分け方ですが・・
たぶんグレープフルーツに貼ってあるシールの表示に頼る以外に方法はありません。
これまでの経験からすれば、初夏に出回るカリフォルニア産のグレープフルーツに「スタールビー」の表示が多い気がします。スーパーや小売店に行ってPOPの表示を見ても、大まかに「ホワイト」「ルビー」と表示はあっても、「スタールビー」と表示されていることはまれ。たぶんバイヤーさんも店員さんも「マーシュ」系と「スタールビー」の品種の違いを知る人はいないでしょう。買うほうもよほどのグレープフルーツ好き以外は知らないでしょうね。
「スター」とつけば「食べる」、それ以外が「ジュース用」と覚えましょう。
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