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2011年11月

2011年11月29日 (火)

100円ショップ・ダイソーで揃える紅茶グッズ

前回、前々回のBLOGでご紹介しました100円ショップの2つの商品、ティーコージ、アルミ製急須ともに、とってもいい商品でした。そこで今回は、おいしい紅茶を淹れるのに必要と思われるその他のグッズを100円ショップで探し、紅茶器具1セットを揃えてみました。初心者向け、やさしい解説付き。

茶漉し・・・網目の最も細かい商品を選び、取っ手があり、持ちやすいものを。
大きさ、形、取っ手の有無、網目の細かさなど、様々な商品が並んでいます。紅茶の茶葉(リーフティー)の大きさには、大中小とありますが、最も小さな粉末のような茶葉(BOPF ファニングス)を濾すには、網目の非常に細かい茶漉しが必要です。
また、茶漉しは、急須の内側にセットするのではなく、急須からティーカップに紅茶を注ぐ時に使います。乾燥した茶葉は、抽出時に水分を吸ってよりが戻ると、何倍にも膨らみます。特に大きな茶葉(OP オレンジペコ)の場合、急須に茶漉しがあると、茶葉のよりが戻る時、その動きを妨げてしまいますので、茶葉が広がらず、茶葉の特徴が十分に抽出されません。急須には茶漉しをセットしないほうが、紅茶の茶葉がお湯の中を自由に動きまわれます。その結果、おいしい紅茶に仕上がります。

カップ・・・比較的口径が広めのもので、カップ内側に何も模様が施されていないシンプルな白地のカップを選びました。ソーサー付。
3分間、同じだけの時間を蒸らした紅茶でも、色の出方は文字通り色々で、真っ赤な紅茶もあれば淡い橙色のもの、珈琲と間違えそうな黒に近い色の紅茶もあります。この出来上がりの紅茶の色のことを水色(すいしょく)といいます。紅茶の産地、収穫時期によって水色は様々で、紅茶の楽しみ(評価基準)の1つです。それには、カップ内側が白く、何も模様のないものがベストです。もちろん、ご自身のお好みのマイカップがあれば、新たに購入することはありません。

ミルクジャグ・・・牛乳入れ。容量50から100cc程度のものがいいでしょう。写真のミルクジャグは、片口ふうで50cc入り。
紅茶をティーポットで淹れるときは、基本的には1回でティーカップ2杯分以上を作ります。たくさん作るほうが、紅茶抽出の適温100度に近くなり、おいしく仕上がるのです。でも困ったことに、2杯目の紅茶は1杯目より濃く渋くなります。実は紅茶好きの人は、この2杯目の濃い紅茶が大好きなのですね。どうするのかといいますと、美味しく飲むためにたっぷりの牛乳を使い、ミルクティーにします。濃い紅茶と牛乳を半分半分くらいに混ぜますと、今まで味覚の邪魔をしていた渋みの感じが和らぎ、渋み以外の紅茶本来のおいしい成分が口の中で浮かび上がってきます。紅茶専門店では、ミルク入れたっぷりの牛乳が、紅茶の入ったティーポットと一緒にテーブルに。紅茶通のお客様は、おおかた全部の牛乳を使い切ります。

Teasetdaiso これで、アルミ製急須(ティーポット)、ティーコージ、茶漉し、ミルクジャグ、カップが揃いました。以上5品、総額525円です。この5点セットに加え、紅茶の茶葉と熱湯、ゆとりの時間があれば、あまり紅茶を淹れる経験がなくても、かなりおいしい紅茶が飲めるはず。
後は、紅茶の茶葉の品質と、ご自身の好みになります。
1店舗では揃わないかもしれませんが、何軒か回ってお買い求めいただけたらと思います。ちなみに、写真のなかのステンレス製トレイも105円でした。

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2011年11月24日 (木)

100円ショップ・ダイソーの「アルミ製急須」

注意!
本急須を購入しますと、「取扱い上のご注意」と題した注意書きのタグがついています。「小さいので安全のため火にかけないでください。急須としてのみご使用ください。」と明記してあります。そのほか、8項目にわたっての注意事項のオンパレードです。金属部分の縁の仕上げが粗いのでしょうか、「フチ面でけがをされる事も考えられます。ご注意の上後使用ください。」「ご使用前には必ず、ひび割れ、破損などの不具合がない事を確認してください。」「ヤケドの危険について」など。
更に、免責についても、「申し訳ございません。本品使用により生じた損害や、逸失利益・第三者のいかなる請求についても、当社では負いかねますので、あらかじめご了承の上お買い求めください。」と、ご丁寧に明記されています。誠に申し訳ありませんが、以上ご承知おきの上で、本BLOGをご覧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・さて、ここからが本文です。・・・・・・・・・・・・・・
100円ショップって、違うお店に行くと、品揃えも少しばかり違っていて面白い。
で、今回は広めの店舗、広島土橋店をうろうろしていましたら、アルミ製の小さな急須を発見しました。紅茶用に最適です!1個購入しました。105円也。
なぜ最適なのか?と申しますと、なんといっても軽いのです。
経験上、紅茶を淹れるのは、肉厚の重たいティーポットより、軽めのティーポットのほうが美味しく抽出できます。理由は、過去BLOGをご参照ください。http://tearoom1003.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1063.html

Kyuusu1 このたび購入しましたアルミ製急須は、容量は満杯で約500cc強。重さを測ったら、77グラムしかありませんでした。たぶん容量500ccサイズの急須では最軽量でしょう。ステンレス製よりもアルミ製のほうが軽いです。しかも、急須表面に塗料が塗られていません。持ち手部分に合成樹脂のコーティングがされていますが、使い方によっては直火での使用が可能です。早速、紅茶を淹れてみました。通常のティーポットとしての使い方(予熱して・・・)でも、もちろん美味しく紅茶を淹れることができるのですが、今回は通常とちょっと違う、直火にかける方法で。各人実施される場合には、くれぐれも自己責任でお願いします。特に火加減と火傷にご注意ください。

水から沸かしてもいいのですが、お店には沸騰寸前のお湯がありますので、まず最初に、そのお湯をアルミ製急須に360cc注ぎます。次に、その急須を弱火のコンロにかけます(注意!火傷に注意して、必ず弱火で!)。沸騰したことを確認したら、すぐにコンロから離し、お好みの紅茶の茶葉を6グラム投入します。急須の底が非常に熱くなっていますので、急須をテーブルに置く場合には、急須の底に敷く鍋敷き(コースター)が必要です。蓋をして待つこと3分。熱が逃げやすいので、ティーコージ(なければタオルでもOK)をかぶせ保温しましょう。3分後、美味しい紅茶の出来上がりです。お味のほうは・・、水色(すいしょく)、香り、味、どれをとっても全く申し分ありません。産地ごとの茶葉の特徴がはっきりくっきりと最大限抽出されていて、非常によくわかります。また、重さ77グラムという軽さであれば、ティーカップ1杯分の少量でも、同様の方法でおいしい紅茶に仕上がります。お湯180cc、茶葉3グラム、蒸らし時間は3分間です。
この直火の方法で気をつける点は、ティースプーンに湯気がかかってしまう点。通常の手順の「(予熱後にお湯を捨て、)空になった急須に茶葉を入れ、熱湯を注ぐ」の部分が、「急須の中のお湯が沸騰した事を確認して、急須の中に茶葉を入れる」に逆転します。茶葉をティースプーン2杯使う場合、1杯目の茶葉を投入したら、スプーンに湯気が付着してしまいます。そのまま2杯目の茶葉をすくおうとすると、ティーキャディー(紅茶の缶)の中の茶葉に湿気が入ってしまいます。茶葉を取り扱う際、ティースプーンが乾燥していることを確認するのは、紅茶を扱う上で非常に重要。湿ったティースプーンを乾いた布で拭く、あらかじめ茶葉6グラムを別の小皿に用意しておく、2杯目の茶葉をすくう際は新たな乾いたティースプーンを使用するなど、何らかの工夫が必要です。
実務上、注ぎ口が洗いにくいなど、使っていてわずかに扱いにくい点はありますが、私の今までの経験からすると、今回のダイソーのアルミ製急須は史上最強の急須です。しかも105円!

昔の自動車レース(今のF1レース)での出来事。わずか1キログラムオーバーの車重規定をクリアするために、メルセデスチームは車体の全ての塗装を剥がす作戦をとりました。アルミニウムボディーにゼッケン番号のみを記した車は、そのレースで見事に優勝。矢のように速い銀色の車は、シルバーアロー(銀の矢)と称されます。今年のドイツのF1チーム、メルセデスGPの車の色も銀色が主体ですし、市販のベンツの車の色も銀色が多いですね。今回の塗装されていないアルミ製急須は、例えて言うなら「紅茶界でのシルバーアロー」です。

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2011年11月20日 (日)

ティーコージ

広島ウインク11月号のカフェ特集の自店写真の中で、普段使用していないティーコージが写っていましたが、皆様お気づきでしょうか?ティーポットの上からかぶせるタイプ。実は、こちらは、100円ショップのお店で購入しました、紅茶教室用ティーコージ。場所は、本通店。ちょっとかわいいので2個購入。

Teacozy ティーコージは、ティーポットの中の紅茶が冷めないようにと、ポットにかぶせる保温グッズです。今回購入したティーコージは、ごく一般的なもので、スキー帽のような形。ティーポットの上からかぶせるタイプです。それに比べて、10時3時のお店のティーコージは、オリジナルでちょっと変わっています。写真右端のように、ティーポットの底と蓋をぐるぐるっとくるむタイプです。

お店を出す前、紅茶専門店をあちこち回っていると、様々な形のティーコージがありました。上部を紐で結ぶ茶巾タイプや、がま口のように金属でカチッととめるタイプ。自店のティーコージはボタン留めですが、ティーポットの大きさが変わっても対応できるようにマジックテープで留めるもの。毛糸編みなどもありました。また、ティーポットと一体になって販売されていて、ポットを覆うプラスチック製の蓋の裏に保温材があるもの。
どんな形がいいかと、あれこれ考えた末、
1.お店のテーブルが狭いので、カップに紅茶を注ぐたびに着脱しても、ティーコージの置き場所がない。
2.カップに紅茶を注ぐとき、左手で茶漉しを持つ必要があるので、ティーポットの蓋が落ちないようにする工夫が必要。
などの理由から、今のようなオリジナルの形をデザインして、知り合いの雑貨店に縫製を依頼したのでした。

今回、一般的なティーコージを買って改めて思ったのは、このようなスキー帽の形のものは、内側の布地にカビが発生しやすいのではないかということです。ティーポットの中は熱い紅茶で満たされていて、注ぎ口からは常に湯気が出ています。このため、ティーコージの内側は常に湿っているはずです。特に、ティーポットの注ぎ口に接するティーコージの裏側の箇所は、常に同じ場所に当たります。使用後のティーコージの乾燥を十分にする必要があるように思います。
それに比べて、自店のオリジナルのティーコージは注ぎ口とティーコージが接していませんので、そのような心配はありません。注ぎ口からたれる紅茶による汚れ、しみは使用回数に応じてついてしまいますが、定期的に洗濯すればOK。紅茶のしみは「紅茶染め」があるぐらいなので、洗濯しても殆んど落ちませんが・・。

ティーコージの有無で、紅茶の冷め具合は大きく違います。もし、ティーコージをお持ちでない場合、タオルなどの布地で代用できます。まずは、ティーポットの保温を心がけてみてください。また、ティーコージを使用するのは、ティーポットに茶葉と熱湯を入れた直後から。熱湯を注いでから3分間の紅茶抽出時に、どれだけ高温をキープできるるかがおいしい紅茶の秘訣です。ティーコージの効果を、皆様ぜひお試しください。

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2011年11月 1日 (火)

紅茶の日 RCCラジオ出演します。

11月1日は紅茶の日です。

10時3時では、毎年11月1日から7日までの1週間限定で、紅茶の日にちなんで
世界三大紅茶(ダージリン、ウバ、キーマン)のカップティー200円を実施しています。
(11月3日は、営業します。)
通常の半額で、ケーキをつけても300円~と超お得な1週間です。

皆様のご来店を心よりお待ちしています。

本日、RCCラジオに生出演します。時間は夕方3時40分くらいから3分間程度。
内容は、紅茶の日にちなんで、季節のフルーツティー、
トキりんごを使った甘口のアップルミルクティーです。
トキりんごの見分け方はこちら・・・
http://tearoom1003.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-7b2f.html
アップルミルクティーの作り方(ティーカップ2杯分)・・・
1.りんごを8分の1くらい、皮と芯を取り、できるだけ薄くスライスします。
2.鍋に1と、水200cc位を入れ、沸騰したら、中火で3分位グツグツ煮ます。
3.りんごが透明になってきたら、紅茶の葉4グラム(インド産ニルギリ、なければティーバッグ2個)を鍋に入れ、中火で1分グツグツ煮ます。必ず1分、中火です。
4.1分経ったら、牛乳200ccを入れ、沸騰手前まで温めます。
5.茶漉しを通してカップに注ぎます。

誠に申し訳ありませんが、店内に中継アンテナを張りますので、3時から4時までお店をお休みします。よろしくお願い申し上げます。

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