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2010年11月

2010年11月23日 (火)

木次乳業「パスチャライズ牛乳」

Kisukimlik 一昨日の土日は、大勢のお客様にご来店いただきまして、
ありがとうございました。
おかげさまで、手持ちのいつもの瓶入り牛乳が在庫ゼロに。
急遽、月曜日の朝、ユアーズさんで美味しそうな牛乳2種類を
調達してきました。
写真左が木次(きすき)乳業さんの「パスチャライズ牛乳」。
右は高梨乳業さんの「低温殺菌牛乳」です。
今回は牛乳ついて。

木次乳業さんは、島根県の小さな牛乳屋さんです。
http://www.kisuki-milk.co.jp/
小規模ながら美味しい牛乳を製造していて、広島あたりでは有名です。あまり濃くはなく(・・ここが重要!)、さらりとしていて若干の甘みがあり、軽めの牛乳です。飲んで特徴的なのは、何より口に含んだ瞬間、草原のような爽やかな香りが鼻腔を駆け抜けます。このような香りのいい牛乳は、皆さんあまり経験ないのでは?「牛さんの食べ物は牧草である。」ということがよくわかります。
一般に、成分無調整牛乳の乳脂肪分は、ほとんどの製品では3.5以上(省令では3.0以上)。乳牛に牧草だけを食べさせる理想的な飼育では、これらの数値をクリアできませんので、実際には穀物飼料を与えて乳脂肪分を上げるということを強いられます。
今回の木次乳業さんのパッケージの表示は、3.4。乳脂肪分は季節で変動しますので、夏にはもっとさらりとした飲み口になることでしょう。穀物飼料ゼロではないようですが、飲んだ瞬間に木次乳業さんの目指す方向がよくわかります。
ただお値段は少々高いです。1リットルでユアーズ価格341円。

高梨乳業さんの低温殺菌牛乳は、ゴクゴクと自然に飲める牛乳。この頃は、イズミなど色々な小売店で見かけるようになりました。お値段も低温殺菌牛乳にしてはお手頃です。1リットルでユアーズ価格258円。10月初めのBLOGでご紹介しましたひまわり乳業さんほどのミルキーな感じではないですが、甘みとコクがあり、無難に丸く収まっている牛乳という印象です。普段使いでは全く申し分ありません。

少しばかりの試飲程度でしたら、2種類の牛乳の飲み比べが可能です。比べると違いがよくわかります。BLOG見ましたとお申し付けください。今日11月23日だけです。

さて、紅茶との相性です。
先週のクッキングスクールの授業で、相乗効果が期待できる牛乳のお話をしました。
せっかく紅茶に牛乳を入れてミルクティーにするのなら、1+1が2以上になるような牛乳を選びましょうというお話です。今回の牛乳について実験しましたら・・
木次乳業さんと相性がいいのは、軽めの紅茶でミルクティーにしても美味しいもの。具体的には、トワイニング社オレンジペコが美味しかったです。インド産ニルギリ紅茶とも好相性でした。紅茶にあうミルクというよりは、ミルクにあう紅茶選び。草原の香りということで、ピーククオリティではないヌワラエリヤとウダプッセラワ紅茶を試してみましたが、両者ともストレートのほうが美味。
高梨乳業さんと相性がいいのは、丸く収まる優等生的紅茶。具体的には、スリランカのディンブラでした。
ついでながら、ひまわり乳業さんの低温殺菌牛乳と相性がいいのは、牛乳のコクとミルキーさの観点から文句なしにミルクティー向けのコクのあるアッサム。甘い香りをより際立たせるには、ケニヤの紅茶が良いでしょう。(乳脂肪分表示は3.5でした。)
使用する牛乳によって、面白いようにミルクティーの味が変わります。普段使っている牛乳を、違うメーカーさんの牛乳に変えるだけでも、意外な発見があります。ミルクティーの美味しいこの時期ならではの楽しみのひとつです。皆様も、色々な牛乳でお試しくださいね。

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2010年11月16日 (火)

ティーバッグ紅茶でロイヤルミルクティーを作ると簡単!

冷たい風が吹き、冬の気配が感じられるこの頃。ミルクティーの美味しい季節です。明日は、クッキングスクールで紅茶の授業がありますので、紅茶のお話です。

今回は、ティーバッグを使うと、ロイヤルミルクティーを簡単に作ることができることがわかったので、その方法を。
よく、「ティーバッグの袋を破ったらどう?」と、ご質問があります。答えはno!
ミルクティーが出来上がった最後にカップに移す時、よほどメッシュの細かい茶漉し網を使わないと、カップの紅茶の中に細かい紅茶の粉末が沈殿します。飲んだ後口がすっきりしません。そこで今回は、ティーバッグのまま鍋に投入して使ってしまおうというわけです。
Teabagmilktea ポイントは、
1.紅茶液を抽出するとき、写真のように鍋を傾けること。ティーカップ1杯分を作る場合、ティーバッグで濃い紅茶を抽出するときのお湯の量は約100cc。湯量が少ないためティーバッグが完全にお湯に浸からない事があります。そのため、鍋を傾けてお湯の中にティーバッグが完全に浸った状態を作り、20秒ほどグツグツ中火で煮ます。20秒の時間はカップの杯数に関係なく固定です。カップ3杯分であれば、お湯300ccでティーバッグ3個、20秒となります。覚えやすいですね。
2.20秒経過したら、お箸などでティーバッグを取り出してしまいます。そうすると、紅茶がこれ以上濃くならずに済みますし、後はミルクを入れ、80度くらいまで温まれば出来上がりです。80度は、鍋の内側に泡がぐるりと1周するのが目安です。

ティーバッグ紅茶でロイヤルミルクティーを作る方法(ティーカップ1杯分)
(材料)ティーバッグ1個(タグは切り取っておきます)
牛乳 100cc
(作り方)1.鍋に100ccのお湯を沸かします。
2.中火にして、ティーバッグを入れます。湯量が少ない場合は、鍋を傾け、ティーバッグが完全にお湯に浸かるようにします。
3.20秒経過したら、お箸などでティーバッグを取り出します。
4.3に牛乳100ccを入れ、80度まで温度を上げ火を止めます。
5.あらかじめ温めておいたティーカップに、4を注ぎます。
ロイヤルミルクティーに向いている茶葉は、アッサムCTCですとか、BOPF(ファニングス・粉末のような細かい茶葉)がいいですとか、現存の紅茶の本には色々と書かれています。しかしながら、私の経験上いえることは、抽出時の微妙な火加減(茶葉がお湯の中で踊る程度の中火)で決定的な味が決まるということ。茶葉の選択より、茶葉の1回分のグラム数や火加減のほうがはるかに重要です。繰り返し練習をして、毎回同じ火加減にするというのをマスターしたり、カップの杯数分が変わっても同じ味を作るというのが毎回できるようになって、初めて茶葉を変えたときの変化を楽しむことができます。その点、ティーバッグを使うと茶葉の量は一定になりますし、20秒間しかかからないのでお湯の蒸発量を考慮する必要もありません。茶葉が踊るような感じというのもこの際ナシ!ティーバッグを投入する前のお湯の沸き加減(あぶくの出方)を最初に確認するだけ。シンプルに20秒ティーバッグをグツグツ煮るだけ。これだけで、ベースになる濃い紅茶の味が一定になります。
リプトンは、リプトンなりの、日東紅茶は日東紅茶なりのおいしいロイヤルミルクティーが出来上がりますよ。最近のティーバッグは、とても美味しいものがたくさんあります。要するに、それぞれの個人の抽出方法が最大の問題なのです。ティーバッグ紅茶もここまで濃く抽出されれば本望でしょう。ご自宅のお手持ちのティーバッグで早速お試しください。

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