木次乳業「パスチャライズ牛乳」
一昨日の土日は、大勢のお客様にご来店いただきまして、
ありがとうございました。
おかげさまで、手持ちのいつもの瓶入り牛乳が在庫ゼロに。
急遽、月曜日の朝、ユアーズさんで美味しそうな牛乳2種類を
調達してきました。
写真左が木次(きすき)乳業さんの「パスチャライズ牛乳」。
右は高梨乳業さんの「低温殺菌牛乳」です。
今回は牛乳ついて。
木次乳業さんは、島根県の小さな牛乳屋さんです。
http://www.kisuki-milk.co.jp/
小規模ながら美味しい牛乳を製造していて、広島あたりでは有名です。あまり濃くはなく(・・ここが重要!)、さらりとしていて若干の甘みがあり、軽めの牛乳です。飲んで特徴的なのは、何より口に含んだ瞬間、草原のような爽やかな香りが鼻腔を駆け抜けます。このような香りのいい牛乳は、皆さんあまり経験ないのでは?「牛さんの食べ物は牧草である。」ということがよくわかります。
一般に、成分無調整牛乳の乳脂肪分は、ほとんどの製品では3.5以上(省令では3.0以上)。乳牛に牧草だけを食べさせる理想的な飼育では、これらの数値をクリアできませんので、実際には穀物飼料を与えて乳脂肪分を上げるということを強いられます。
今回の木次乳業さんのパッケージの表示は、3.4。乳脂肪分は季節で変動しますので、夏にはもっとさらりとした飲み口になることでしょう。穀物飼料ゼロではないようですが、飲んだ瞬間に木次乳業さんの目指す方向がよくわかります。
ただお値段は少々高いです。1リットルでユアーズ価格341円。
高梨乳業さんの低温殺菌牛乳は、ゴクゴクと自然に飲める牛乳。この頃は、イズミなど色々な小売店で見かけるようになりました。お値段も低温殺菌牛乳にしてはお手頃です。1リットルでユアーズ価格258円。10月初めのBLOGでご紹介しましたひまわり乳業さんほどのミルキーな感じではないですが、甘みとコクがあり、無難に丸く収まっている牛乳という印象です。普段使いでは全く申し分ありません。
少しばかりの試飲程度でしたら、2種類の牛乳の飲み比べが可能です。比べると違いがよくわかります。BLOG見ましたとお申し付けください。今日11月23日だけです。
さて、紅茶との相性です。
先週のクッキングスクールの授業で、相乗効果が期待できる牛乳のお話をしました。
せっかく紅茶に牛乳を入れてミルクティーにするのなら、1+1が2以上になるような牛乳を選びましょうというお話です。今回の牛乳について実験しましたら・・
木次乳業さんと相性がいいのは、軽めの紅茶でミルクティーにしても美味しいもの。具体的には、トワイニング社オレンジペコが美味しかったです。インド産ニルギリ紅茶とも好相性でした。紅茶にあうミルクというよりは、ミルクにあう紅茶選び。草原の香りということで、ピーククオリティではないヌワラエリヤとウダプッセラワ紅茶を試してみましたが、両者ともストレートのほうが美味。
高梨乳業さんと相性がいいのは、丸く収まる優等生的紅茶。具体的には、スリランカのディンブラでした。
ついでながら、ひまわり乳業さんの低温殺菌牛乳と相性がいいのは、牛乳のコクとミルキーさの観点から文句なしにミルクティー向けのコクのあるアッサム。甘い香りをより際立たせるには、ケニヤの紅茶が良いでしょう。(乳脂肪分表示は3.5でした。)
使用する牛乳によって、面白いようにミルクティーの味が変わります。普段使っている牛乳を、違うメーカーさんの牛乳に変えるだけでも、意外な発見があります。ミルクティーの美味しいこの時期ならではの楽しみのひとつです。皆様も、色々な牛乳でお試しくださいね。
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