残暑お見舞い申し上げます。
お盆も過ぎ、猛暑の夏もそろそろ終わり・・になってほしいと思う今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
晴天が続きますと、果物の糖度は上がり、一段と美味しくなります。
お盆に美味しいスイカがありましたので、見分け方を簡単にご紹介します。
よくテレビなどで、「スイカを叩いて高く軽い音がしたら甘い」と、お話されていますが、それは、半分あたりで半分ハズレ。
青果市場の人も、スイカを叩きますが、それは「中が割れているかどうかを見分けるため」に行います。低い鈍い音がするものは過熟で中が割れています。中が割れているとスイカを切って売ることができませんので、特売用の丸々1個売りスイカになります。
高い軽快な音がすれば中が割れていません。割れていないスイカは、大きな包丁で切って、「8分の1サイズで○○円」などと、売ることができます。ところが、ここで落とし穴が・・。音の高い、割れていないスイカには、完熟物と未熟物の両方の可能性があるのですね。せっかく買ったスイカが甘くないよ!ッてことになります。そこで、本当の見分け方は・・・
1.丸々1個売りのスイカでしたら、蔓の切り口の周り(肩の部分)の果肉が盛り上がっているかどうかを確認します。りんごのときと同じように、肩が盛り上がっていると完熟の証拠。なで肩だと未熟です。メロンも同じように肩の部分を見ます。
2.表面の黒と緑の縞模様を見て、黒と緑のコントラスト(明暗)がはっきりしているものを選びます。また、緑色の濃いスイカは、味が濃く甘いです。
3.スイカの表面全体に均一に縞模様があるものを選びます。スイカ栽培は日々の面倒見が大切で、成長途中の畑のスイカ1個1個をよく転がして、満遍なくお日様に当たるようにします。で、一部表面が白いスイカをたまに見かけるのですが、それは、畑の隅に実ってたスイカが誰にも発見されずほったらかしにされてて、「あっ!こんなところにスイカがあったの?」と後日発見されたスイカ。
「鳥取のスイカと熊本のスイカどっちがおいしいん?(広島弁)」と、よく聞かれるのですが、出荷時期が違うのでなんともいえません。メロン、スイカなどの果物は、春に九州、初夏に中国地方、お盆あたりに信州、秋田県、(メロンは北海道まで)などと季節に応じて産地が移動します。従って、鳥取、熊本など出荷元が複数ある場合は、あえて言えば、天気予報を見て晴天が続いている地域の果物が甘いということになります。桃も同じです。岡山、和歌山、長野、山梨など広島には今の時期、複数の産地から届きます。品種も多少違いますが、全国の天気予報を参考にして買われることをオススメします。雨の時期に収穫した果物は、水っぽく甘さがのっていなくて、すぐに傷みます。
写真は、鳥取の「大栄西瓜(だいえいすいか)」。広島ではよく見かける産地です。「大栄町」の名前は、2005年に合併のため北栄町になりましたが、美味しい西瓜の代名詞・ブランド名として、JA鳥取中央より「大栄西瓜」の名前で販売されています。
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