おすすめの本 「イギリスでお茶を」
一週間くらい前、お電話で問い合わせがありました。
「アフタヌーンティーセットってありますか?」
「セットではありませんが、スコーン、ケーキ、サンドイッチでしたら時間帯に関係なくご用意できます。」とお答えしました。が、色々詳しく聞いてみますと、どうやらお問い合わせの主旨は、「3段重ねのケーキプレートでアフタヌーンティーができますか?」ということらしい。
3段重ねねぇ・・。広い大きなお店で、それなりの雰囲気のもとで使うのでしたら、優雅でいいでしょう。たかだか7坪しかなく、あまり内装にも凝っていない10時3時のお店で出してもなんだか不釣合いです。ホテルや一部の高級ティールームでないと、生かせない什器だと思います。残念ながら、10時3時ではご用意していません。
ここで1冊、おすすめの本をご紹介しましょう。
「イギリスでお茶を」(小関由美著 主婦の友社 2006年初版)
副題は、「スコーン&クロテッドクリーム&アフタヌーンティー、おいしい旅へ」
最新(2006年)の本場英国の一押しティールームとスコーンが、豊富な写真付でたくさん紹介されています。この中でも、3段重ねのケーキプレートが出てくるお店はごくわずか。紹介されている多くのお店は、もっとカジュアルで気軽に楽しめるティールームです。どのお店も、テーブルにオリジナルのスコーンと焼きっぱなしケーキが数種類置いてあります。スコーンも各お店で特色があって面白い。三角形、六角形のスコーン、大きな丸いものを4等分したものなど様々。何件かスコーンのレシピも掲載されていますね。実は、59ページのメアリーさんのスコーンレシピと10時3時のレシピがそっくり。バターの量が少し違う程度でびっくりです。全般的にいえるのは、生地の水分量が多く型抜きできないこと。このため生地を包丁ですばやく切るのが一般的です。生地の水分量の多いほうが、「外がカリッと中がふわっ」となるのですね。(これが、前回のBLOGで書いたテイクアウトのスコーンとの違い。イートインのお店でないとできないことがあるのです。)また、各お店で共通するのは、食材にこだわり、その日の朝に手に入る地元の食材を使うこと。地域に根ざし、地元のお客様を大事にすること。当たり前といえば当たり前なのですが、実際には難しいことです。
10時3時にご来店された海外のお客様から、「片田舎?のイギリスのティールームの感じだね。」といわれたことが何度かあります。とても、うれしいお言葉でした。
このほかにもイギリス関連の本を多く書かれています著者、小関由美さんのHPは・・・http://www.bebesantiques.com/index.html
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