本当にオレンジペコが入っていたトワイニング「オレンジペコ」
明日、クッキングスクールの紅茶の授業がありますので、紅茶のお話をおひとつ。
トワイニングの「オレンジペコ」。紅茶通の方なら、一度は飲まれたことがあると思います。少し軽めの紅茶ですが、安価で使い勝手がよく、アイスティーにしてもおいしい紅茶です。この紅茶、「オレンジペコ」といいつつも、ブロークンタイプのセイロンティーが入っているので、よく紅茶教室のときに生徒さんからご質問があります。
オレンジのフレーバーティーだからオレンジのパッケージなの?「オレンジペコ」と缶に書いてあるのに、茶葉がブロークンなのはなぜ?・・・説明するのも一苦労です。
このたび、長年の疑問が少し解決しました。
写真の並行輸入の商品は、200グラム入りの大きな缶です。
缶の中には、「オレンジペコ」の名の通り、オレンジペコ(大きな葉っぱで仕上げてある紅茶の茶葉)がちゃんと入っているではありませんか。ちょっと感動ものです。この紅茶は、広島紙屋町の地下街シャレオの中のジュピターという輸入食料品店で購入しました。
つまり、もともとトワイニング社は、大きな葉っぱに仕上げて「オレンジペコ」の商品名で世界中に出荷していたものを、日本向けには、特別に小さな葉っぱに仕上げて正規品として出荷しているということですね。日本の水にあうように加工したのか、ティーポットをまともに使うことのない日本人の紅茶の淹れ方にあわせてブロークンにしたのかは定かではありませんが・・・。
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コメント
この銘柄、日本では「オレンジペコ」と呼ばれていますが、確か本国イギリスでは "Ceylon Orange Pekoe" という名前のハズです。日本の輸入元だか代理店だかが勝手に「セイロン」の文字を外したのがおそらくは間違いの始まりでしょう。
イギリスでは日本と違って茶葉の名前(茶葉が取れる地方の名前)ではなく、その会社がつけた銘柄名で紅茶を売っていると聞きます。だから極端な話 "Ceylon Orange Pekoe" という固有名詞が「名は体を表していない」状態になっていても文句は言えないのだと思います。たぶん本国イギリスでも、ティーバッグに入った "Ceylon Orange Pekoe" は OP の茶葉じゃなくて、ダストか何かティーバッグ向きの等級にしてあるんじゃないでしょうか。
投稿: Yosh | 2009年8月15日 (土) 00時11分