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2009年5月

2009年5月26日 (火)

時間を楽しむ「紅茶」

10時3時の紅茶は、ティーポットでご注文されますと、
ティーポットに茶葉が入った状態で、お客様のテーブルにご提供されます。

理由は、前回のBLOGでご紹介しましたダージリンの新茶のように、
紅茶は、時間とともに変わる水色、香り、渋み、ボディー、余韻などを楽しむ、
創造性豊かな飲み物ではないかと思うからです。
とかく完成度の高い(完璧な)紅茶を目指すために、
お湯の温度は何℃で、1杯あたり茶葉は何グラムで、抽出時間は何分で、
渋くなるから茶葉は取り除いて・・・と、
堅苦しいことが気になる人たちが多いようです。
(実際のところ、クッキングスクールでも、このようなことは教えてはいるのですが。)
完成品を目指すのは、西洋の世界、考え方だと思うんですよね。例えばコーヒー。
本来、紅茶は東洋の飲み物ですから、
作る際のアバウトさと、時間を楽しむ余裕があってもいいのではないでしょうか?

近年、店舗数が増えているお店(コンビニエンスストア、カフェー)で手に入るのは、
ほとんどが完成品です。
お金を出せば、誰でも同じもの、同じ商品が容易に手に入ります。
けれども、変わらないものって、なんだか楽しくないんです。
最近流行の揺らぎの話とは、ちょっとニュアンスが違うのですが、
きっちり過ぎるものは、息が詰まって肩がこるんですよね。
みなさまはいかがですか?

今回のダージリンの新茶を飲んで、
「紅茶は、時間を楽しむ創造性豊かな飲み物である。」という、
10時3時の開店当時のコンセプトを改めて確認した次第です。
皆様のご意見、ご感想をお待ちしています。
(紅茶とコーヒー、鍋料理とコース料理とかね。色々あると思うので。)

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2009年5月22日 (金)

ファーストフラッシュダージリン 2009

Ffd2009大阪ムジカティーさんから、ダージリンの新茶が届きました。
今年は、マリーボン茶園産です。
お値段は、50グラム入り  900円、
      250グラム入り 4200円です。
皆様のご利用をお待ちしています。
(ムジカティーさんのアルミパックが、黒いパックに変わりました。)

さて、お味のほうは・・・写真を見ての通り、ほとんど日本茶感覚です。
1杯目、淡い香り、薄黄色の水色で渋みもなく、すんなりはいっていく感じ。
飲んだ後に、鼻腔にわずかに甘い余韻が残る程度。
良くも悪くもボディーゼロ。ストレート向けです。
2杯目も、わずかにダージリンの輪郭を垣間見る程度の渋みと甘さ。

今回の新茶を、一言で表現するなら、「早春の雪原に、いち早く咲く”まんさく”の花」。
純粋に、こよなくダージリンがお好きなあなたにささげる一品です。
ケーキもサンドも、何もなしで。
あえて言うなら、サイドメニューは「時間」です。

オーダーは、茶葉の入ったティーポットで。
ティーポットの中の新茶を、少しずつカップに注ぎながら、
早春から春に向かって雪がゆるみ、新緑が芽吹き、ゆっくりと大地が目覚めてゆく、
そんな時間とともに移ろいゆく余韻の変化を、
ご堪能いただけたらと思います。
このような理由から、
店内でのお召し上がりは・・・
誠に申し訳ありませんが、ティーポットのみ500円とさせていただきます。

今年の新茶は、アールグレーや着香茶の好きなお客様には、ちょっと不向きかも。
更に、香水をおつけになっているお客様は、入店自体をご遠慮いただきたいくらいの繊細さです。

今回、あわせて、三角ピラミッドタイプのティーバッグ紅茶
「MAJIC TEA BAG(マジックティーバッグ)」も入荷しました。
2月にご紹介しました、「ヴィンテージウバ2008年のボンバガラ茶園産」と同じです。
ミルクティー向けの絶品ウバ紅茶が、お手軽に2分でできる超お買い得品です。
お値段は、20個入り 630円、
        5個入り 200円です。
前回はあっという間になくなりましたので、お早めに。

追記:早春の”まんさく”の花は、こんな感じです。
3月の九重連山は私も以前、登りましたよ。
ご参考までに・・・http://gen-yama.net/mimatayama090315.html

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2009年5月11日 (月)

ロシア人的性格の人たち

先日、傘を盗まれそうになりました。

お昼の2時頃、3名さま(お母さんと息子さん娘さんでいずれも成人です)がご来店。
3時前に小雨が降りはじめまして、お会計を済ませて帰られました。
その後、階段を上がりきったところに置いてあった私の傘が消えているのを発見。
今の3人のほうを見ますと、
息子さんが私の傘を手にして階段をおりかけているではありませんか。
「すいません。その傘はあなたの傘ですか??」
階段の上から大声で聞いてみますと、息子さんがトボトボ引き返してきました。
「店の外に置いてあったので、要らない傘だと思いました。」だって。
悪ぶれた様子もなく、すみませんの一言もなく。
ほかの二人と合流して、3人とも笑っていました。
明らかに窃盗ですが、罪の意識がないようです。
見つかったのがアンラッキーぐらいの感じ。
極めてロシア人的な性格ですね。

ロシアでは、家やお店の外にあるものは、みんなゴミとみなすようです。
植木鉢、傘、自転車、バイク、なんでも持っていっちゃうと、北海道の人が言ってました。
広島でも、広島宇品港にロシア船籍の船が接岸したときは色々と被害があると、宇品でお店をやっていた人が、言ってましたっけ。船員さんらしき人から「ルーブルOK?」って聞かれた日は要注意だそうです。
今回の3人は、日本人らしかったのですが、ロシア育ちだったのかもしれませんね。
皆様もお気をつけて。

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