中掃除その4「茶葉をふるう」
中掃除その4ということで最終回。今回は、紅茶屋さんならではの茶葉のお話。
「定期的に茶葉をふるいにかけましょう。」というご提案です。
買ってきた紅茶をその都度使いきる場合には、あまり問題にはならないと思いますが、茶筒を使って、詰め替え式の茶葉を補充しながら何ヶ月か紅茶を飲みますと、徐々に茶筒の底のほうに微粒子が溜まってきます。紅茶の茶葉を刻んだときにできる、細かな裁断くずのようなものです。この微粒子がティーポットに混ざりこむと、ティーカップに注がれた紅茶の底に、茶漉しをすり抜けて微粒子が滞留します。出来上がった紅茶を飲んでみますと、透明感がなく、少しくどい味がして、すっきり感がありません。そこで、この微粒子を定期的に取り除きましょうというのが、今回のご提案です。方法は、写真のように簡単なふるいにかけるだけでOK。これだけで、ピュアなおいしい紅茶に生まれ変わります。微粒子の部分は、ティーバッグの中身と同じものですので、捨てずに取っておいて、市販のお茶パックに入れて抽出時間を短くして飲めば、濃いミルクティー向けの紅茶になります。また、ケーキに少量混ぜて、紅茶味のケーキを作るときなどにも重宝します。
紅茶に限らず、料理を作る時は、材料の大きさを同じにするのが原則ですね。同じにすることで、材料の火の通りや煮え加減を均一にします。紅茶も同じ。リーフティ-とティーバッグを、同時に1つのティーポットに入れて紅茶を作ることなど通常ありえません。茶葉の大きさに合わせて、適切な蒸らし時間が決まっていて、おおまかに
大きな葉っぱ(オレンジペコ)では、蒸らし時間は3~5分
小さな葉っぱ(ブロークン・オレンジペコ)では、3分くらい
CTCや粉末のような茶葉(ファニングス)のときは、2分くらい
ティーバッグのとき(ダストと呼ばれる微粒子)は、1分くらいです。
微粒子を含んだ茶葉が1つのティーポットに中に入った場合、蒸らし時間の長い茶葉にあわせて抽出しますと、蒸らし時間の短いほうの茶葉が抽出オーバーになって、くどい味を出してしまいます。抽出時間の違う茶葉は、混ぜないほうが賢明です。
ただし、ハロッズNo.14などのように、意図的に数種類の産地の紅茶を混ぜているときは例外です。こんな場合は、缶の中をよく混ぜて、最後まで同じようなブレンドになるようにして上手に飲みましょう。
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