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2008年6月

2008年6月29日 (日)

あんずの見分け方・ジャムの作り方(電子レンジ簡単レシピ)

きょうは、あんずのジャムをお作りします。
果物屋さんの店頭には、7月前後の限られた数日間しかないので、あんずを見つけたら即買いです。完熟ものは傷みも早いので、早速作りましょう。

あんずの見分け方
Apricot1rsz大まかに分けて次の3タイプに分かれます。
・表面に青みが残り、触っても固いもの(写真右)・・・未熟品です。
・全体が濃い橙色で、少し弾力性があり柔らかいもの(写真左)・・・完熟品。このあんずを使うと、おいしいジャムができます。
・皮が透き通っていて、触ると形が崩れそうなもの・・・過熟品です。水分が多いので、ジャムとして煮ていくと、ほとんど蒸発します。ジャムの出来上がりの量が大変少なくなります。

あんずジャムの作り方(電子レンジ簡単レシピ)
Apricot2rsz材料 あんず・・・10個くらい(約500グラム)
    砂糖・・・あんずの重さの40%(200グラム)
作り方 1.あんずを洗います。皮も使いますので良く洗います。
2.縦にぐるっと包丁を入れ、あんずの実を2つ割りにして、種を取り出します。ここで、種が実と離れていて、簡単に取れれば完熟品です。(種と実が密着し、簡単に取れないようでしたら未熟品。縦に4つ割りにするときれいに取れます。)
Apricot5rsz 3.2のあんずを、適当に乱切りします。
未熟品の場合は、小さめに切ると火の通りが良くなります。
2つ割りのまま、お砂糖をまぶして即レンジにかけるようなレシピもお見かけしますが、ちょっと危険。たまに虫食いがありますので。面倒でも乱切りにして、虫食いと傷んだ箇所を取り除きます。
4.3と砂糖全量を、耐熱容器、または丼鉢に入れ、よく混ぜ、レンジ強(600W)で5分かけます。Apricot3rszApricot4rsz
5.一度良くかき混ぜて、再びレンジ強(600W)で5分かけます。沸騰すると、かなり容器の中が煮えくりかえるので、実が容器からあふれないかどうかを、沸騰する頃にはよく見ておきましょう。途中2~3回くらい表面のあくを取ります。加熱が終わったら実が柔らかくなりますので、未熟品の場合は、木べらなどで実を砕いておきます。
6.レンジ弱(200W)で10分かけます。レンジ弱は、ナベでコトコト煮ていくのと同じ作業です。途中、味見をしてお砂糖が必要だったら追加します。
Apricotjam1rsz7.再びレンジ弱(200W)で10分くらいかけます。冷えると固まりますので、少し水分が残り、ゆるい程度でレンジを終了します。
出来上がり量は350グラムくらいです。

一度に大量に作りたい時は・・・
Apricot6rszあんずを10個ずつくらいに分け、1~5の作り方までを繰り返し、最後にまとめて鍋に入れて煮ると簡単です。
あんずの場合は、いちごのジャムのようにたっぷりの果汁の中で煮るのではないので、鍋底が焦げやすいです。絶えず底のほうをかき混ぜるようにして、煮詰めていきます。(ずっと鍋のそばにいる必要があります。)
冷えると固まりますので、少し水分が残る程度で終了します。
Apricotjam2rsz 鍋で煮る時間は、写真の場合は1.5キロのあんずで15分くらい、出来上がり量は1キロ強です。

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2008年6月25日 (水)

すもも(ソルダム)の見分け方・ジャムの作り方

そろそろアンズが出てるかなと思って近くのスーパーFGに行きましたら、アンズはなかったのですが、おいしそうなソルダムを発見しました。熊本県の益城(ましき)産。桃は出始めで、いいのだと1個500円くらいしてちょっと手が出せなかったです。きょうは予定を変更して、スモモのジャムをお作りしました。

おいしいソルダムの見分け方・・・非常に重要です。
1.果物店やスーパーなどの店頭に並んですぐのときは、ソルダムの表面は緑色をしています。これは食べるのには早すぎます。
Soldum0rsz 2.時間がたつと(2~3日)、表面が少し赤みがかってきます。
(写真上)
これくらいの赤い色では、食べれなくはないけれど
皮はきれいにむけないし、あまり甘くないはず。
もうちょっと待ちます。
Soldum1rsz 3.ソルダム全体が赤みがかってきて、緑色がほとんどない状態。
(写真中)
ちょうど食べ頃で、皮もきれいにむけます。皮をむくときに、果汁が少し滴り落ちるけれども、果肉もちゃんと残っている状態。
完熟時に摘果したものは、大きめの種があるはずです。甘いソルダムは種の周りも甘いです。ジャムを作るときは、このくらいの色のものがベスト。
Soldum2rsz 4.ところどころ、表面に赤黒い色があってソルダムの表面を触るとやわらかいもの。
(写真下)
皮をむこうとすると中の実が崩れる状態、果汁がほとんどで、果肉は繊維分しか残っていない状態。果汁をすすると大変甘くておいしいのですが・・・。
ジャム作りには使えません。果汁を煮詰めると水分が蒸発するので、ジャムとしてほとんど残らない、苦労の割には出来上がり量が少なく、トホホなジャムになりますょ。
というわけで、ジャムを作るには、必ず、3の状態のソルダムを使います(厳守)。

ソルダムのジャムの作り方(あくがたくさん出るので、電子レンジより鍋向きです。)
材料 ソルダム・・・3パック(約1200グラム)
    砂糖・・・ソルダムの重さの40%(480グラム)
作り方 1.ソルダムを良く洗って、皮と種を取り除き、果肉を取り出します。
Soldum3rsz 2.ナベに1と砂糖を入れ、よく混ぜます。果肉が写真のようなきれいな赤い色だったら、ほとんど成功間違いなし。果汁が多いときは、すぐ火にかけても大丈夫です。果肉が多いときには、1時間くらいそのまま放置して、よくなじませてから火にかけます。
3.2を中火にかけ、全体が沸騰してきたら弱火にしてあくを取ります。たくさんでますので、しっかりとりましょう。
4.あくがだいたい取れたら、全体にとろみがつくまで、弱火で煮ていきます。すももの品種が、サンタローザや大石早生などの甘い系のときは、ここで少量のレモン果汁を加えます。ソルダムは、もともと酸味がありますので、レモン果汁は入れません。
5、とろみがついて、果肉部分がほとんど溶けてきますと、ほぼ出来上がり。ナベ全体が沸騰してくるようになったら火を止めます。
Soldumjamrsz 出来上がり量は、700グラムくらい。作業時間は1の果肉の取り出しが20分、3以降の煮る時間が1時間弱くらいです。あくはたくさん出ますが、最初のフルーツ選びがうまくいくと割合と簡単にできます。
ソルダムのジャムは、10時3時の定番のジャムのラインナップにはないのですが、いいソルダムが手に入ったときに毎年お作りしています。夏の太陽の日差しの下で見ると、出来上がったジャムの赤い色が、きらきらと輝いて、例えようもなく美しいのです。

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2008年6月21日 (土)

梅雨時期のおすすめハーブティー「エルダーフラワー」

梅雨時期に入って、ようやく諸々の花粉症の症状が一段落。ほっとしている今日この頃です。花粉症でないほとんどの方は、梅雨時期をうっとうしく思われているでしょう。ですが、花粉症の人は、ようやく春の花粉の嵐が過ぎ去り、ほっとできる時期なのです。
Elderflowerrsz さて、この時期、梅雨寒といって雨が続いて肌寒い時があり、体調を崩しやすい季節でもあります。ここでおすすめするのが、ハーブティーの「エルダーフラワー(Elderflower)」。風邪の初期症状に有効で、血行が良くなり体温を温める作用があるそうです。香りはマスカットのようなすっきり系。この頃調子が悪くてなんだか寒気がして・・・というお客様は、ぜひお試しください。(ポットサービス400円です。)効能は、下記URLが詳しそうなのでご参考まで。
URL・・・http://www.bee88.com/elderflower.htm

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2008年6月 5日 (木)

ミルクに負けるアッサム紅茶(アッサムファーストフラッシュ)

名古屋の某紅茶輸入店から、紅茶のサンプルが届きました。ダージリンの新茶とアッサムの新茶。このお店からは、よくサンプルをメール便で送っていただいています。いただきまいたサンプルは、10時3時のお客様と一緒に試飲しながら、紅茶のいろいろな会話を弾ませておりまして、非常にありがたく思っています。
さて、今回のアッサムの新茶(ファーストフラッシュ)は、アッサムの固定観念を打ち破るお味でした。まったくアッサム特有のコクといいましょうか、口に含んだときの重たさ、ワイン風に言えばボディーがまるでありません。はるか上空を漂う雲のような軽さ、タバコで言えば1ミリグラムってところでしょうか。水色も通常のアッサムの暗い色ではなく、渋みもほとんどありません。紅茶初心者だったら、「ティーポットで入れても、2杯目も渋みもなく、おいしくいただけるおいしい紅茶です。こんなに飲みやすいアッサム紅茶は初めてです。」と、絶賛するかもしれません。紅茶好きの人に、何も言わずにブラインドテストをすると、ほとんどの人が当たらないような、そんな常識を覆すようなアッサム紅茶です。当然、ミルクティーにはあいません。このような紅茶が、値段がついて日本の市場に出回っていること自体に驚くとともに、紅茶の世界の奥深さについて、非常に勉強になった一品でした。
10時3時の紅茶の品揃えは、ヌワラエリヤを除いて、ミルクティーにしてもおいしい紅茶を取り揃えています。残念ながら、今回のアッサムファーストフラッシュは、メニューとしての採用は見送りさせていただきました。これに懲りずに、またサンプルを送ってきてくださいね。一応はすべていただいていますので。

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