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2008年3月

2008年3月24日 (月)

ネーブルオレンジのマーマレード(電子レンジ簡単レシピ)

Navel1rsz きょうは、ネーブルオレンジのマーマレードをお作りします。
ネーブルオレンジのマーマレードも、伊予柑のときと同じように甘口に仕上がります。ネーブルオレンジは、大きくて橙色の濃いもの、香りの良いものを選びます。今回は、広島県瀬戸田町から直送の国産ネーブルを使います。マーマレードは皮を使いますので、表面の皮は良く洗っておきましょう。

Navel2rszNavel3rsz材料
ネーブルオレンジ・・・中サイズ4個(約1キロ)
砂糖・・・ネーブルの重さの50%(500グラム)
作り方 
1.ネーブルは皮と実に分けます。皮は、ネーブルの表面を薄くスライスするような感じで切り取り、千切りにし、用意した砂糖の半量の砂糖を混ぜ、1時間くらいなじませます。Navel4rsz
Navel5rsz 2.実の果肉と薄皮を取り分けます。ネーブルは薄皮が複雑に果肉の中に入り混じっていますので、少し面倒な作業です。簡単に済ませるには、実を粗く刻んで軽くミキサーにかけ、粗い網でこしましょう。薄皮が気にならなければそのままで。
3.2の薄皮は、そのまま捨てるにはもったいないので果汁を絞ります。ゆずのマーマレードのときに使用しました小鳥の形のレモン絞り器をお勧めします。なければ、スプーンなどを薄皮に押しつけて果汁を取り出しましょう。
4.2の果肉に、3の果汁と砂糖の残り全部を加え、かき混ぜます。
5.1を耐熱容器、または丼鉢に入れ、レンジ強(600W)で5分かけます。
6.4も同様に、耐熱容器、または丼鉢に入れ、レンジ強(600W)で5分かけます。
Navel6rsz 7.5と6をあわせ、再びレンジ強(600W)で5分かけ、表面に浮いてきたあくを取ります。
8.7をレンジ弱(200W)で10分かけます。だんだんと果肉がほぐれ、薄皮の取りきれなかったところが分離されてきますので、できる限り取り去ります。
9.8を、再びレンジ弱(200W)で40分くらいかけ、時々かき混ぜます。固まり具合は、果汁の量で大きく変わります。40分は目安の時間です。最後の5分くらいはよく混ぜながら、果汁の減り具合を確認しましょう。途中、お好みで砂糖を追加します。(砂糖を追加しますと固まりやすくなり、また、水分が減るごとに糖度も増します。)
Naveljamrsz 10.最後に残った果汁がチョッと多いかなと思うくらいでレンジの作業を終了しましょう。出来上がり量は、400グラムくらいです。
ネーブルオレンジは、果汁が多いので、マーマレードに仕上げるには電子レンジより鍋のほうが手っ取り早いです。(作り方7で、5と6の材料を鍋に入れ中火で煮ます。目安は30分くらいです。)が、電子レンジの作業ならレンジにかけている途中でも少しはその場を離れることができるので、大変便利です。ただ、果汁の量で仕上がる時間が大幅に変わってきますので、最後の5分くらいは、状態をよく見ながら作業をしましょう。40分でも、まだ果汁が多いようでしたら、レンジ弱(200W)で5分づつ追加をして様子を見ましょう。

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2008年3月12日 (水)

八朔のマーマレード(電子レンジ簡単レシピとポイント解説)

今日は、電子レンジを使ったジャム(マーマレード)の作り方のポイントを、ご紹介します。
1.ジャム(マーマレード)作りは、水分を減らして、保存食を作る作業です。柑橘の種類によって、果汁の多いものと少ないものがありますが、電子レンジで水分を飛ばすのは結構時間がかかります。少量のジャム(マーマレード)を作るときや、八朔などの果汁の少ないものは、電子レンジ向きです。たくさん作るときや、伊予柑などの果汁の多いものは、ガスコンロのほうがつくりやすいでしょう。
2.電子レンジの強弱(ワット数)を使い分けましょう。レンジ強(600W)は強火、レンジ弱(200W)はとろ火です。ジャム(マーマレード)作りの最後のほうで、水分が減ってきたら、急速に固まってきます。早目にレンジ弱(200W)に切り替え、時々(2分おきくらいに)かき混ぜながら、仕上がり具合を確認しましょう。
3.仕上がり具合について。ガスコンロで作ったときと同じタイミングで作業を終了しても、電子レンジで作ったら、出来上がりが固くなるようです。経験上、電子レンジの場合は、若干水分を多く残した状態で、作業を終了したほうがいいようです。ゆるゆるで固まらなかったときは、再度加熱すればいいので簡単です。もし、固くなってしまったら、同じ果物の果汁を追加してよく混ぜて加熱しなおすか、次回同じジャム(マーマレード)を作る際、煮詰める作業のときに一緒に混ぜ込みます。
4.耐熱容器は、やや大きめのものを使いましょう。容器が小さいと、レンジ強(600W)で加熱しているとき、容器の中身が煮えて、外へあふれだすことがあります。また、耐熱容器も中と同様に大変熱くなりますので、やけどにご注意ください。
5.加熱時間は、だいたいの目安です。果汁の量が多いと、加熱時間も長くなります。
6.最初に柑橘の皮を電子レンジで加熱するときは、必ず砂糖をまぶしてから加熱しましょう。皮だけを加熱しますと、水分が抜けて固くなり干物になります。

八朔のマーマレードを例に、電子レンジ簡単レシピをご紹介。
材料 八朔・・・1個(約300グラム)
    砂糖・・・八朔の重さの50%(150グラム)
Hassakursz 作り方 1.八朔をよく洗って 皮と実を分け、皮をなるべく薄く千切りにします。
2.1を耐熱容器、または丼鉢に入れ砂糖をまぶし、レンジ強(600W)で2分かけます。レンジから取り出したら、皮と砂糖をよく混ぜてなじませます。(皮が透明になってきます。)
3.1の実の部分を内袋から取り出し、実を軽くほぐし、種を取り除きます。
4.3を2に入れ、レンジ強(600W)で3分かけます。果汁が出てきますので、耐熱容器の中身を、均一にかき混ぜます。3で取りきれなかった種があれば取り除きます。
5.レンジ強(600W)で5分かけます。表面にあくが浮いてきたら取り除きます。八朔の場合は、あまりあくは出ないでしょう。
6.レンジ弱(200W)で10分かけ、時々かき混ぜながら煮詰めていきます。ここで味見をして、必要に応じて砂糖を追加します。
7.さらにレンジ弱(200W)で5分かけ、様子を見ます。余熱で固まりますし、冷えると固くなるので少し水気が残るぐらいで終了します。水分が多いようでしたら、さらにレンジ弱(200W)で5分かけ、時々かき混ぜながら様子を見ます。
8.作業終了のタイミングは、伊予柑マーマレードのページをご参照ください。
伊予柑のマーマレードの作り方のURL・・http://tearoom1003.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_ae8b.html

Hassakujamrsz 今回の八朔1個の場合は、作業時間は45分、出来上がり量は200グラムくらいでした。お砂糖は途中で追加したので、最終的には八朔の重さの66%(約200グラム)を使用しました。
実質の作業時間は、千切りに5分、実の取り出しに10分、後片付けに5分くらいです。後は電子レンジにお任せです。電子レンジ簡単レシピで早速マーマレード作りはいかがでしょうか?

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2008年3月 8日 (土)

文旦のマーマレード

Buntanrsz 今日は、文旦みかんのマーマレードをご紹介します。数ある柑橘のマーマレードの中で、私が一番好きなのがこの文旦のマーマレードです。出来上がりの、きらきらとした黄金色の輝きと気品に満ち溢れた香りは、ご来店されましたお客様のどなたにお出ししても驚かれるようです。文旦は、表面の色が濃く、大きくて重たいものを選びましょう。また、長期に店頭に並んでいるものは、文旦の表皮の張りがなく、やわらかくなっています。表面がピーンと張って鮮度の良いものを選びましょう。大きな種がたくさんあるのが完熟品の証拠です。(ジャム作りには、完熟フルーツを使います。)
作り方は、伊予柑のマーマレードの作り方と同じです。
伊予柑のマーマレードの作り方のURL・・http://tearoom1003.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_ae8b.html
参考データのみ掲載しておきます。
材料 文旦・・・大サイズ3個(約1.5キログラム)
    砂糖・・・文旦の重さの50%(750グラム)
作業時間は3時間。出来上がり量は、1.3キロくらい。お砂糖は途中で追加したので、最終的には文旦の重さの70%(約1キロ)を使用しました。

Buntanjamrsz市販品にないお味は、皆様のご自身の手でしか作り出すことができません。文旦の実は、取り出すのが簡単ですし、大量に作るのでなく1個だけでしたら時間も1時間くらいでできるでしょう。ぜひチャレンジして、感動を手にされてみてくださいね。
更なる作業時間の短縮には、作業前の包丁研ぎをおすすめします。(よく切れる包丁のほうが怪我も少ないですし。)

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2008年3月 4日 (火)

おいしいハネデューメロン

あすは、広島クッキングスクールのフルーツの授業がありますので、その中から輸入物のメロンをひとつご紹介します。
Honeydewrsz ハネデュー(Honeydew)メロン。主にアメリカ、メキシコから輸入される大きなメロンです。写真では大きさがわかりにくいかもしれませんが、直径15センチくらいあります。
今の時期(3月~4月)は、いろいろな行事が多く、メロンの需要があるわりに、国産メロンは端境期です。市場に出回るメロンの個数が少ないため、輸入メロンは大助かりです。特に今年は、原油価格の高騰の影響でしょうか、国産のハウス栽培メロンは高値が続いています。(メロン、いちごなどのハウス栽培での温度管理には、重油が必要です。)
おいしいハネデューメロンの見分け方ですが、あまりハズレがないので、花落ち(蔓と反対のところ)の周りの表面を触って少しやわらかめのもので、大きめなものをどうぞ。通常のメロンのような、追熟時の芳香はありません。大きなものでも、1個500円くらいでしょう。大きなメロンだから、味もおおざっぱではと思われるでしょうが、意外と甘く、名前のHoneydew(はちみつのしずく)がぴったりです。田舎の八百屋さんに行くと、時折「羽十メロン」と名前が漢字で書かれていますが、羽十は当て字です。
スーパーなどで、見たことはあるけれども、食べたことはないという人が多いと思います。まるまる1個は、とても一般家庭では食べきれないと思いますので、半分くらいにカットしてあるものから、チャレンジしてみましょう。

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