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2007年12月

2007年12月27日 (木)

おいしいみかんの見分け方(箱買いの時)

年末になると、みかん1ケースを箱買いすることもあるかと思います。今日は、みかん箱の等級の見方についてお話します。が、全国的には統一されていませんので、このBLOGでの内容は、広島産のみかん、ぶどうに限定します。詳しいことは、ご近所の親切な果物屋さんにお尋ねください。あまりいい顔はされないですが、よく買い物をされる常連さんだったら教えてくれるでしょう。
等級は、大きく3つに分かれます。
赤秀・・・秀というスタンプが赤インクで押してあるもの。あかしゅうと呼んでいます。
青秀・・・           青インクで押してあるもの。あおしゅうと呼んでいます。
無地・・・枠の中に何もスタンプが押されていないもの。むじ=規格外商品です。
Ootyoo2赤秀、青秀の文字は、スーパーユアーズの広告にたまに出てきますので、見たことのある方も多いかと思います。でも意味合いまでは広告には書いてありません。要は、果物を選果するときに光センサーという便利なものがあって、みかんの糖度などがわかるので甘くて良いほうを赤秀に入れます、ということです。赤秀の箱は、お歳暮などの贈答品に用いられ、高値で取引されます。
青秀の箱は、糖度が低い、形が悪いなどで、おもに店頭でのカゴ盛り(8個で298円など)に用いられます。時折、形が悪いだけでとても甘いラッキーなときもあります。
Ootyoo1 無地は、大安売りや、ビニール袋つめ放題などに使われます。また、収穫量が極端に少なくて、箱に分けるほど収穫できないときも無地になります。このようなときの無地の箱には、大小混在ですが、とても甘い掘り出し物があったりします。
贈答品として箱のまま買う場合は、やはり一度箱をあけてから傷みがないか確認するほうが良いでしょう。スーパーだと難しいでしょうが、果物専門店や個人商店だったら、レジ精算の前に頼んでみましょう。みかん1個1個を確認した後で、大きなホッチキスでふたを閉じてくれます。
それにしても、デジカメ写真お断りの果物屋さんには参りました。この情報公開時代に、写真に写るといけないものがあるのでしょうか?
10時3時では、デジカメOKですのでご遠慮なくどうぞ。

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2007年12月24日 (月)

おいしいみかんの見分け方

Mikan2resize そろそろコタツとみかんの季節ですね。今日は、おいしいみかんの見分け方です。いろいろなチェックポイントがありますので徐々に覚えていきましょう。最も良い方法は、毎日1個をよく観察しながら食べることです。大きさ、形、色、固さ、皮のやわらかさ、しわや日焼けの具合、ヘタの色や切り口の大きさなどなど・・・。一冬越すあたりになりますと、みかんを手に持っただけでわかるようになります。
1.橙色の濃いもの。ごく早生みかんは、緑色で甘いものもありますが、一般的には、橙色の薄いみかんは味も薄く水っぽいです。
Mikan1resize 2.扁平のもの。みかんは最初は縦長に成長し、秋から横方向に成長します。まん丸で完熟する品種もありますが、まん丸よりも横方向に伸び、お尻(ヘタの反対方向)がすこし引っ込んでいる扁平のものが良いでしょう。(写真の右側です。)
3.弾力性のあるもの。みかんを手に持ったときの感触が、少しやわらかく弾力性のあるものが良いでしょう。まん丸のみかんで皮が固く張っているみかんは、成長途中で酸っぱいことが多いです。
4.ヘタの切り口が細いもの。切り口が太いみかんは、太い幹になったみかんで味も大味です。
5.皮にしわがあるみかん。みかんは、地面にシートを敷いて水分をある程度制限して育てたほうが、甘いみかんになります。夏に少雨、水不足を経験した年は、収量が少なく高値になりますが、皮にしわがある小粒の甘いみかんが多く出回ります。このようなみかんは、菊のような模様から「菊みかん」と呼ばれます。
6.ヘタの色が黄色っぽく枯れていないもの。みかんが完熟すると、ヘタが緑色から黄色っぽい色に変わるそうです。また、店頭で日にちが経つにつれて、ヘタが枯れてきます。
7.みかん狩りのときは、木の上下は避けて、真ん中あたりのみかんを。また枝の先端のみかんで、みかんのそばに葉っぱがあるものを。葉っぱが光合成をして作った栄養分が、みかんに蓄えられます。(りんごも同様で、葉っぱの影で表面の赤い色が部分的に薄くなったりんごは、「葉とらずりんご」と言って、意外と甘いものです。)
スーパーや果物屋で、みかん1ケースを箱買いする時の方法は、次回にご説明します。

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2007年12月21日 (金)

新メニュー「バノフィーパイ」

Bano6rsz きょうは新しいメニューのご紹介です。南イングランド地方のお菓子「バノフィーパイ(Banoffi Pie)」は、バナナ(banana)入りのキャラメルのお菓子トフィー(toffee)です。加糖煉乳を加熱してつくるトフィーは、ずっと昔にスリランカの方と一緒にお作りしたことがあります。そのときは、煉乳の缶を開けてフライパンに移し、さらに砂糖を加えて火にかけてねっとりするまで加熱するという作り方でした。出来上がりのキャラメルトフィーはおいしかったのですが、フライパンの後片付けが大変で、それっきり作らなくなりました。
今回のバノフィーパイは、少し簡単な作り方がわかったので、めでたくメニュー化の運びとなりました。このままでも十分に甘いのですが、正式には、さらに生クリームを上乗せしていただくそうです。甘党の皆様、ぜひご賞味くださいませ。
作り方の詳細は、10時3時のホームページに掲載しました。よろしければご覧ください。
10時3時ホームページURL・・・10時3時オリジナルケーキのレシピ (coocan.jp)

 

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2007年12月18日 (火)

情報公開の店

12月のある日のお客様との会話より。

「ここのケーキは手作りですか?」
「はい。そうです。」
「全部ですか?」
「はい。全部手作りです。」
「おすすめのケーキはどれですか?」
「季節のケーキですね。もうすぐ西洋梨のケーキは終了になります。」
「あっさりしたケーキは・・・?」
「チーズケーキが比較的あっさりしていると思います。」
「バターケーキはどうですか?」
「バターケーキはバターがたっぷり入っていますので、あっさりとはしていませんが・・・」
「どちらがお砂糖の量が多いですか?」
「チーズケーキ、バターケーキともに、1ホールあたり60グラム入っています。」
「バターはどれくらい入っていますか?」
「バターケーキは、よくパウンドケーキと呼ばれます。バターとお砂糖は同量です。」
「バターは特殊なバターですか?」
「いいえ。ごく普通の市販のバターです。発酵バターのような特殊なバターは、ケーキ店ではないので使用しておりません。」
「ハニーカステラは、蜂蜜がたくさん入っているからハニーですか?」
「1ホールあたり、30グラムを使用します。が、12分割にしますので、1切れあたりでは2.5グラムで、あまる気にする量ではないかと思いますが・・・」
「スコーンはありますか?」
「はい。」
「手作りですか。」
「はい。そうです。」
「ジャムも手作りなのですか?」
「はい。そうです。」
「今日は何のジャムがありますか?」
「紅玉りんご、本かりん、西洋梨ゼネラルレクラークの3種類です。」
「スコーンは、お砂糖はどれくらい入っていますか?」
「生地全体で110グラムを使いますが、30分割にしますので1個あたりは4グラム弱です。」
「ジャムをつけて食べるんですよね。」
「ジャムはスコーンの横に添えてお出ししますが、必要量だけお使いになられたらよろしいかと・・・」
「この中で一番カロリーの少ないのはどれですか?」
「誠に申し訳ありませんが、1個1個をカロリー計算をして作っているわけではないので。バターとお砂糖の量からすると、ハニーカステラが一番少ないかと思いますが・・・」
「・・・どれもおいしそうね。困ったわねぇ。」
「・・・・・・」
しばし沈黙の後、
「今さっきね、大福もちを食べてきたばっかりなのょ。どうしよう・・・」
「・・・・・・」

「先にお飲み物をおつくりしましょうか?」
「そうしましょうか。今おすすめの紅茶は何ですか?」
「季節の紅茶は・・・・」
・・・・・・・・・・・・

このように延々と会話がつづきますが、お客様からのご質問には可能な限りお答えします。ただ、この会話のあいだ、厨房内の全作業がSTOPします。店長がひまそうなときに、お声をおかけください。
情報公開の店。10時3時。

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