おいしいりんごの見分け方
10月に入ってようやく秋らしい風が吹き始めました。スーパーのりんご売り場もようやくりんごの香りがし始めました。先月までは数種類のりんごは並んではいましたが、ぜんぜんりんごの香りがしませんでした。皆様はお気づきだったでしょうか?
姿かたちがりんごでも、香りのしない果物は未熟品です。季節を先取りして目新しい果物を並べておくと、少々高くても買ってしまうのが、新しい物好きの日本人の習慣です。あまりあせっても、おいしいものは手に入りません。時期が来れば完熟品が必ず出てきますし、そのころは出荷量も多くなるので値段も安いものです。お目当ての果物を買うかどうかの判断は、いい香りがして、値段が安いかどうかで判断しましょう。目ではなく鼻で判断します。 おいしいりんごの見分け方は、20世紀梨のときとほぼ一緒です。軸の周り(俗に言う「肩(かた)」)の盛り上がりを確認して、香りのいいものを選びます。りんご全体が赤くなっているものということが以前は言われていましたが、今はあてになりません。(りんごの木の下にアルミシートを敷き、太陽光線を反射させることで、人工的にりんごの下半分を赤く色づけることができるそうです。)一般的には、大きくて重量感のあるものがいいのですが、津軽など柔らかい品種のりんごは、果肉がすぐにブヨブヨになるので、初秋の気温が高い時期には少し小さめのりんごが良いでしょう。
また、おいしくなる条件に、昼夜の寒暖の差が激しいかどうかがあるそうです。これは農産物全般に言えることのようで、お米やぶどうで特に最近の売り口上としてよく利用されます。インターネットにいろいろ詳しく載っていますので、お調べになりたい方は「寒暖の差 ポリフェノール」で検索されてみてください。この観点からしても、最低気温が25℃に近かった今年の9月はあまりおいしい果物が期待できなかった月といえるでしょう。
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